宝くじが当たらない3つの理由!仕組みやからくりを解説します。
当たると夢の一攫千金が待っている宝くじ。希望を持ち続けて毎シーズン購入する人も少なくありません。
「宝くじは夢を買う」というと耳ざわりがよいですが、現実的には宝くじが当たることは夢のまた夢ではないでしょうか。
それどころか「宝くじはまず当たらない」と言ってしまってもいいかもしれません。
それでも数あるギャンブルの中から宝くじを買い続ける人がいるということは、万に一つ(いや本当はもっと低確率なのですが)の望みにかけたい人が一定数いるからでしょう。
目次
宝くじが当たらない3つの理由
宝くじは「当たらない」のではなく「まず当たらない」というのが正確な表現だと言えるでしょう。
それでもごくまれに高額当せん者が出るため、なかなか宝くじを買うことをやめられないという人もいますよね。
楽しく宝くじを買い続けるには、ある程度「宝くじは当たらないもの」と割り切ることも必要です。
宝くじがなぜ当たらないのか、それには3つの理由があります。
宝くじの仕組みやからくりの点から見ていきましょう。
- 高額当せんの確率が低い
- ギャンブルとしての還元率が低い
- 宝くじを50年買い続けても当せん確率は0.25%
1.高額当せんの確率が低い
宝くじで高額当せんする確率は非常に低いです。
「万に一つもない」という表現がありますが、宝くじは年末ジャンボを例にとると1等は2000万分の1の当せん確率とも言われています。
日本の人口で考えてみると、日本の総人口が1億2,800万人ですからそのうち宝くじに当たる人は5,6人という低確率です。
さらに例を出すと、雷に打たれる確率は1000万分の1とも言われますが、宝くじに当たる
のは雷に打たれるよりも低い確率ということになります。
最も金額の低い高額当せんの5万円の宝くじでも、1万分の1、つまり0.01パーセントの確
率なのです。
そもそも高額当せんの宝くじは枚数に限りがあるため、そう簡単には当たらないというこ
とになります。
2.ギャンブルとしての還元率が低い
一攫千金を狙うなら、世の中には宝くじ以外にもさまざまなギャンブルがあります。例えば、競馬や競輪、パチンコなどです。
そういった他のギャンブルと比べて、宝くじは買ったら当せん日までただ待っていればいいという手軽さが魅力ですが、ギャンブルとしての還元率は実は低いのです。
還元率とは、売上金に対する当せん金の割合のことです。
競馬・競輪やパチンコの還元率が70%を超えるのに対し、宝くじの還元率は約47%と5割に届きません。
競馬・競輪やパチンコの還元率 | 70%を超える |
宝くじの還元率 | 約47% |
それには法的な理由があります。当せん金付証票法第5条により、宝くじの当せん金の総額は発売総額の5割に相当する額を越えてはならないと定められています。
つまり宝くじは買った時点で半分は戻ってこないと決まっているようなものなのです。
3.宝くじを50年買い続けても当せん確率は0.25%
「いつかは当たるかもしれない」と望みをつないで宝くじを買い続ける人がいます。
しかし、50年宝くじを買い続けたとしても、当せん確率は0.25%というデータがあるのです。
50年と言えば、新卒で働き始めて定年をさらに過ぎるくらいの年月です。
50年買い続けた結果、高額当せん者になったとしても、その時点ですでに900万円近くを宝くじ購入に費やしていることになります。
それも運がよければの話で、宝くじに当たらないまま一生を終える人がほとんど、当たったとしても少額ということになります。
宝くじが当たらない仕組みとは?【からくりを解説】
宝くじが当たらないのは、当たらない仕組みになっているからです。
宝くじは公共事業の資金集めを目的として販売されるものですが、ほとんどの人は公共事業に寄付するつもりで宝くじを買いませんよね。
いわば「ニンジン」である高額当せんに釣られて宝くじを購入する人がほとんどです。
全体の収益のうち、4割弱が公共事業費に充てられます。ちなみに経費や手数料費として10数%、社会貢献広報費として約1%、当せん金は残りの約47%という内訳です。
こういった背景があるため、宝くじの還元率は5割以下と当たりにくくなっているわけです。
また、発行される宝くじの枚数が6億枚以上なのに対し、高額当せんの宝くじは数百枚。
当せんする確率が低すぎるため「宝くじはまず当たらない」と言えるのです。
ところで、宝くじを一度でも買ったことのある人は全人口の75%近くいるそうです。
「宝くじは当たらない」とわかっていながらも、ごく一握りの幸運な高額当せん者の存在があるからこそ、多くの人に希望を持たせてしまうのでしょう。
宝くじが当たる人は決まっている?
宝くじを買い続けたけれど当たらないという人のなかには「宝くじが当たる人はあらかじめ決まっている」という噂を信じている人もいるようです。
宝くじはあまりにも当せん確率や還元率が低いため、当せんする人が「あらかじめ決まっている出来レース」「売れ残った宝くじから当たりを出す」といった噂が生まれるのかもしれません。
ですが、多くの人が見ている中で行う抽選で不正を行うことはまず不可能です。
その根拠は、矢によるルーレット抽選なので、矢やボードに細工をしたとしても、バレてしまうリスクが高いため不正を行うメリットがありません
また、宝くじの売れ残りは抽選日前日までに全国宝くじ事務協議会に届けられ、現物はシュレッダー処理されます。
以上のように、宝くじはそもそも不正ができないような仕組みになっているのです。
宝くじに当たる確率を上げる3つの方法
宝くじはそう簡単には当たるものではありません。しかし、宝くじが当たらない最大の理由は「どうせ当たらない」と思い込んで宝くじを買わないことにあります。
では、少しでも宝くじに当たる確率を上げる方法はあるのでしょうか。
誰でも思いつくのは「宝くじを買うこと」ですが、どんな買い方が当せんの確率を上げるのか、ここでは3つご紹介します。
- バラと連番の両方を買う
- 1回の購入口数を多くする
- 少額購入でも継続し買い続ける
1.バラと連番の両方を買う
宝くじに当たるために有効とされる買い方は2種類あり、「バラで買う」のと「連番で買う」方法です。
それぞれに当せんの確率が上がる根拠とされる理由があります。
「バラで買う」とは文字通り、組と番号がバラバラな宝くじ10枚をセットで買う方法。バ
ラで買う方法のメリットは、連番で買うより1枚1枚当たっているかのワクワク感が増す楽
しみがあることです。
「連番で買う」とは、同組で番号が連続した宝くじを10枚セットで買う方法。連番で買う
最大のメリットは1等前後賞が当たる可能性が高くなる点です。
宝くじを買うには、どちらかの方法を選ばなくてはいけないという決まりはありません。
ですから、当せん率を上げるにはバラと連番の両方を組み合わせて買うのがおすすめです。
2.1回の購入口数を多くする
宝くじの高額当せん者の特徴として、ある程度購入する枚数が多い方が当たるという傾向がありす。
高額当せん者の平均購入枚数は30枚です。パーセントにすると約21%に当たります。
一方、購入枚数が10枚を下回るとガクンと当せん率は下がり、約3%です。男性の方が女性よりも購入枚数は多いようですが、それでも枚数が多い方が当せんしやすいことには変わりません。
3.少額購入でも継続し買い続ける
これは基本中の基本ですが、宝くじの当せん確率を上げるには継続して買い続けることが何よりも大事ことです。
枚数は少なくても、少額であったとしても、あきらめずに買い続けることが、ひょっとしたらひょっとする可能性を生むのです。
宝くじの高額当せん者の約75%が10年以上宝くじを購入しているというデータがあります。
その一方で購入歴が1年以下の人の当選率は5%以下です。宝くじにおいても「継続は力なり」ということは真理と言えるでしょう。
宝くじは1枚数百円ですから、枚数が少なければそれほど懐を痛めることもありません。
いきなり何十枚も買うのはハードルが高いという人は、まずは数枚から購入する習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
まとめ:宝くじが当たらないのには3つの理由がある
今回の記事では、宝くじはなぜ当たらないのか、その理由を詳しく解説しました
「当たったことを想像すると、楽しくて宝くじを買うことがやめられない」という人も多い宝くじですが、「宝くじは当たらない」というのも真実ではあります。
しかし、宝くじが当たる確率は非常に低いですが、継続して買い続けている人の中で、極めて少数ですが億万長者が生まれているのも事実です。
宝くじはめったに当たらないからこそ、夢が大きくふくらむのも確かでしょう。
楽しく宝くじを買い続けるには、ある程度「宝くじは当たらないもの」と割り切ることも必要です。
一喜一憂することなく、懐を痛めることがないように「当たれればラッキー」という気持ちで、継続購入することがいいと思います。